東日本大震災で傾いた墓所のリフォーム工事|地盤工事編

今回は、東日本大震災によって基礎が沈下し、墓所全体に傾きが生じていたお墓のリフォーム工事です。

墓石などの石材はまだ十分に使用できるため、そのまま再利用。
一度すべて取り外し、地盤と基礎を作り直したうえで、既存の石材を据え直します。

今回は、その中でも新しい基礎をつくる前の**「地盤工事」**をご紹介します。

まずは2トントラックいっぱいの割栗石を用意

今回の地盤工事で使用するために用意したのが、2トントラックいっぱいの割栗石です。

かなりの量ですが、今回はこれを地盤の中に2段に分けて入れ、転圧していきます。

割栗石の中には「小川の桜御影」も

割栗石をよく見ると、中にはピンク色をした御影石も混ざっています。

これは、いわき市小川産の「桜御影」です。

当社展示場にも桜御影を使用した展示品があります。

普段は石材として目にする御影石ですが、今回はお墓を支える地盤の中に入っていきます。

1段目の割栗石

まずは掘削した地盤に、1段目の割栗石を敷いて転圧します。

実際に転圧すると、地面がぶよぶよと波打つほど軟弱な状態でした。

さらに2段目の割栗石

続いて、さらに割栗石を入れて2段目を施工。

もう一度しっかりと転圧していきます。

今回、2段目まで割栗石を入れることは、工事を始めてから急きょ決めたものではありません。

現地調査・お見積もりの段階で地盤の状態を予想し、墓所の状況や作業スペース、工事費用なども踏まえてお客様と相談したうえで、あらかじめ計画していた施工です。

横から見ると、これだけの割栗石が入っています

転圧後、横から確認した状態です。

地盤の中に割栗石が入り、締め固められている様子が分かります。

2トントラックいっぱいだった割栗石も……

施工が終わり、残った割栗石はこれだけになりました。

最初の写真と比べていただくと、今回どれだけの量を地盤の中に入れたのかが分かりやすいと思います。

最後に砕石を敷いて、地盤工事完了

割栗石を2段に入れて転圧した上に砕石を敷き、最後にもう一度しっかりと転圧します。

最初に転圧した時とは違い、地盤がしっかりと締まったことを確認して、今回の地盤工事は完了です。

なぜ、基礎の下からやり直すのか

今回、既存の墓所を解体してみると、コンクリートの基礎そのものはしっかりと施工されていました。

しかし、その基礎の下には砕石などの下地がなく、土の上に直接基礎が施工されている状態でした。

どれだけしっかりしたコンクリート基礎をつくっても、その下の地盤が弱ければ、基礎ごと沈下してしまうことがあります。

だから今回のリフォームでは、単に傾いた石材を据え直すだけではなく、これから先のお墓を支える「基礎のさらに下」から作り直しています。

完成すれば、今回施工した部分はすべて見えなくなります。

見えなくなるところだからこそ、基礎の下からしっかりと。

次は、この地盤の上に新しい基礎を施工していきます。

動画でも施工の様子をご覧いただけます

最後に、今回の地盤工事を動画にまとめました。

割栗石を敷いて転圧した際に地盤が波打つ様子や、2段目の施工、横から見た断面、最後に砕石を敷いて締め固めるまでの工程をご覧いただけます。